休日の充実

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映画 アルキメデスの大戦

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数学で戦争を止める
それがテーマかな、と思ってみに行きました。

大型戦艦の建造をやめさせるために、出された見積り額が実際よりも大幅に低いことを数学で証明する。主人公、かい はそのために呼ばれた。

だんだん孤立して、データもないなかで大型戦艦の建造費を算出しなければならない。材料費、人件費のデータがなければ計算できない。

そんな中、協力してくれたのは、大阪の造船所。財閥の下請けをしていたときに、異議を唱えた人物。それでも、事態は簡単ではなかった。異議を唱えたものの、その後は冷遇され、これ以上、海軍に対抗する気はなかった。それを動かしたのは、主人公の熱意と信念。それと、造船に関する知識。人は、同類のことに深く思考していると心が動かされるものだと思う。

結果として、大型戦艦計画は白紙になり、空母へと変更に。

その後主人公は、大型戦艦計画側の人物から、計算式を教えてほしい、と誘いを受ける。対立していた人から接近されたのも、設計の技能の高さゆえに敬意をもたれたから。

最初は断っていたが、この人物から
この戦艦を造らなくても戦争はおきる。そして日本は負ける。国力の違いは明らかだ。それでも日本は敗けを認めず最後の最後まで戦うだろう。負けを認めさせるために、この戦艦、大和は必要なんだ。大和は沈没する。それではじめて敗けを認めざるを得ない状況になる。

つまり、早い段階で敗けを認めて戦争を終わらせるために戦艦大和は必要だ、設計者にそう説得されて協力することになったのだろう。

最後のシーン
戦艦大和が日本そのものに見える、と言って涙する。
人々は、壮大な日本を思い描いているだろうが、主人公は、米国に攻撃されて沈没するする日本を見ていたのでは。

人を動かす原動力は何なのか。
同じような深い知識と思考、信念。そして人とのつながり。そんな気がします。

科学者、数学者が、うまく利用されたのか?技術をどう使うか、現代にも通じることではないか。
そんなことを考えさせられました。