休日の充実

休日を充実させるために行動したことを綴ります

北前船 寄港地 御手洗地区

とびしま海道を通って大崎下島の御手洗地区へ。
f:id:mituomomuki:20200210145803j:plain
北前船の寄港地ということで、行ってみたかった所です。古い町並みが残っているというのも興味深くて。

12時頃に着きました。その時は人もまばらで、駐車場も余裕で止められましたが、だんだん人が増えてきた感がありました。
f:id:mituomomuki:20200210145906j:plain
北前船の寄港地が栄えるのは当然で、私は、なぜこの地だったのかが気になりました。中世までの瀬戸内海航路は、陸地に沿って船を航行する、地乗り、が主流でしたが、近世になって航行技術が進むと瀬戸内海中央部の最短距離を航行する、沖乗り、の利用が始まり、御手洗の沖合いが、潮待ち風待ち、に適した天然の良港として注目されたようです。もともと無人島だったようですが、広島潘によって町割りが行われたそうです。町をつくるために埋め立てをしたり、また、帆船が止まれるような港を整備したり。その結果、北前船が寄港し、この地に繁栄をもたらした。

そうなると、物も人も集まることになり、商いが盛んになる、豪商が生まれる、お茶屋などの店や宿ができる。その名残を歩いて確かめてみました。

f:id:mituomomuki:20200210150034j:plain
まず、旧柴屋へ。伊能忠敬が測量のために使ったものなど紹介していました。この地にゆかりがあるようです。

f:id:mituomomuki:20200210150157j:plain
若胡子屋跡へ。ここは、江戸時代のお茶屋の跡地だそうです。寄席など行われていたのでしょうか、舞台もありました。遊女も多くいたようです。

f:id:mituomomuki:20200210151806j:plain
f:id:mituomomuki:20200210150255j:plain
f:id:mituomomuki:20200210150352j:plain
f:id:mituomomuki:20200210150437j:plain
f:id:mituomomuki:20200210150531j:plain
f:id:mituomomuki:20200210150608j:plain
千砂子波止。帆船が止まれるように整備された所。立派な石積の防波堤でした。そこには杭がたくさんありました。船を縄で止めるものでしょうか。石には掘り出すときできたのか、跡がありました。

そばには住吉神社が。港には住吉神社なんかな。尾道もそうでした。

かつて北前船が寄港したこの海岸沿いには、宿や茶屋が並んでいたのでしょう。そのひとつ、新豊、というお店で食事をしました。ここは、江戸時代から昭和初期まで旅館を営んでいたそうです。今は、1日1組限定の宿、とレストラン。歴史を感じる建物をそのまま生かして、素敵でした。

f:id:mituomomuki:20200210150730j:plain
江戸時代の町並みがを歩いて、ギャラリーを見つけました。ここに移住してきた画家さんのようです。油絵で、海のイメージなのかな。つい、ポストカードを買ってしまいました。

f:id:mituomomuki:20200210151851j:plain
f:id:mituomomuki:20200210151953j:plain
f:id:mituomomuki:20200210152045j:plain
最後は歩いて展望台へ。山の上まで遊歩道がきれいに整備されていました。歩いて15分、と書いてありましたが、確かにそんなものでした。元気な人でないとしんどいかな。天気もよく、愛媛の島も見えました。もう、すぐそこが愛媛でしたが。上から見ると、隣の島との間が狭くなっているところが港になっているようでした。潮の流れを緩やかにしてくれているように見えました。

帰りも、とびしま海道。道端のミカン無人販売所でいろんな種類のミカンを買って帰りました。1袋100円ですよ。安いしおいしかった。種類も、きよみ、デコポン、はるか、ポンカン、など付加価値のあるもので、普段はなかなか買わないものなので、6つも買いました。もっと買ってもよかったかな。