読書 旅屋おかえり あなたは、誰かの大切な人
旅屋おかえり
これを読んで、私は風土記とか紀行文とかが好きなんだと気づきました。主人公が旅しているところ、必ず地図で確認しながら読んでいました。
旅先での人との出会い、憧れるなあ。そして伝統工芸品が出てきます。大洲和紙、猪野和紙。
あなたは、誰かの大切な人
短編集なので、様々な生き方が描かれています。
そのなかで残っているのは
おのれに存する偉大なるものの小を感ずることのできない人は、他人に存する小なるものの偉大を見逃しがちである
解説にもこれに関することが書かれていた。
自分は自分の大切な人 ということだ。彼女たちはみな、自分と自分のこれまでを受け入れて、これからへと目を向けていく。その姿勢があるからこそ、人は本当に誰かのことを大切に思うことができるし、あるいは本当に誰かに大切に思われていることを信じられるのではないだろうか。
長所も短所もひっくるめて自分を認めることから始まるんだな。