読書 マチネの終わりに
映画の原作が読みたくなって、本を買ってしまいました。
未来が過去を変える
やはり、テーマはこれだと思った。あらゆるところで出てくるのです。この言葉は、久々のヒット、私にとって。つらい過去が変えられるなんて、ステキじゃないですか。できない自分もすべて受け入れて行動することで、過去の解釈が変わることはありますよね。
原作を読んで、うまく映画化されているなと感じました。当然取捨選択しなければならず、ジャーナリスト洋子の母の背景や、父との絡み、最後に主人公が共演した武知は、省略されていましたが、流れにさほど影響ないように思いました。場面設定が変更されているものもありました。テロの場面が、映画ではパリでしたが、原作はバグダッド。主人公がリサイタルで演奏を止めてしまった事実はおなじですが、場所が、映画ではマドリード、原作はパリ。
外せない内容、場面などいろいろ組み合わせてイメージを崩さず、見る人を魅了するものに作り上げる。そういう映画に私はよさを感じるみたいです。それと、言葉。わたしのアンテナにひっかかる言葉に出会うと、もう、嬉しくなります。
未来が過去を変える。これはしばらく私の中では重要な言葉になりそうです。
大人の恋愛小説というけれど、深い内容の小説でした。